続き その１

しばらくして、ようやく「チリ毛さん！どうぞ～」と呼ばれた。
呼ばれたものの、ほとんど動けないチリ毛は、体をくの字に曲げたまま、ゆっくり診察室へ。
当然、周りのおばちゃんや子供達も心配そうに俺を見ている。

先生にしかじかカクカク、朝から下腹部が痛みだし、どんどん痛くなってることを伝える。
先生：「けんにょーは問題ないしなー」と軽い口調。
「うーん、じゃ、横になってくれる？」と先生。
何とか診察台に横たわり、

先生：「ここ痛いか？」と聞きながら、触診でいろんなところを触る
　　　
目⇒鼻⇒のど⇒首⇒胸部⇒下腹部⇒股関節の上辺り！！！！！

チリ毛：「痛い！その辺痛いです！！！！」そういえば、
　　　　　
下腹部～股関節上部がパンパンに張ってる！！！なんじゃこりゃあ～。

先生：若干うれしそうに「はー、ここかー＠＠」「ちょっと痛いけど、我慢せえよ～」

と、言い、

指3本で、ぐい～ぐい～と、何かを押し込むかのように抑えだした！！！

チリ毛：「ぐお～～～～」「ぎょえ～～～！」

チリ毛：「ぱお～～ん！」

チリ毛：「ハアハア。。」

チリ毛：「はっ」

 

 

ポン！！（何かが入った感覚）

 

スーーーーーーーー
　痛みが引いていく。
　血の気が引いていく。
　感覚が戻ってくる～～
  な、なんやこれは。　
　ま、まさしく、浪花のゴットハンドやー（ヒコマロ風）

 

２～３分後、

先生：「どうや？」
チリ毛：「いや、急に直ってきました。。。。な、何やったんすか？？」

先生：「君、脱腸や」

チリ毛：「ﾀﾞｯﾁｮｳ？？」それは鳥やろ？！
　　　　　って言うとる場合ちゃうで。

先生：「腸が出てきとるんや。金玉の上から。病名は鼠径（そけい）ヘルニアっていうんや」
　　　　
チリ毛：「腸が出てきてるって？？なんだそりゃ？？」

先生は図を描いて丁寧に教えてくれた。
　　　　詳しくはhttp://www.geocities.jp/osatin2004/BYOIN/daityou/dattyou1.htm

先生：「またすぐに出てくるかも知れん。すぐに手術した方がええぞ。」
　　　「それまでに万が一出てきたら、さっきみたいに手で押し込んだらええから。」
と、えらい簡単そうに。
チリ毛：「はあ、そうですか。（またあんなに痛くなったらいややしな～。）」
　　　　「わかりました」　　
先生：「じゃ、来週入院いけるか？君の家の近所の病院紹介したるさかいに。」

チリ毛：「わかりました。よろしくお願いします」
と言って、立ち上がった。
当然、全く痛みなし。体もまっすぐ。通常の健康体である。
何事も無かったように診察室を出た。

 

∠( ﾟдﾟ)/ ｢えーーーーーーーーーー｣

「さっきまで、あんなに痛がってたのに！！！！」
という顔で俺を見る待合室の人達。
「中で何があったんや？？」とつぶやく声が聞こえた。。。。

とりあえず会社に戻り、一日は終わった。
そして、来週から入院するのである。

長くなったので、つづく～！！
続きはＷＥＢで！

ってＷＥＢやん！！（すまん！ありんこ！）